2015年2月21日土曜日

メディカルツーリズム

春節真っ只中の中国人観光客の爆買いがニュースとなっておりますが、
最近は円安の影響で訪中時にとにかくたくさんのお土産をお願いされます。
人気順で、ハンドクリーム・サプリ・水筒・かぜ薬といった感じで、
以前人気だったミルクやおむつといった大量に必要なものは日本全国から取りまとめて安価で配送する業者がいるとかいないとか。

そんな円安のもう一つの大きな影響が、中国人の訪日時の人間ドック。

 ・中国では治療させるため検査結果を丁寧に説明しない
 ・検査時の衣服・食事、看護師さんの対応等サービスの質が全然違う
 ・中国よりも安い

といったことで人気ようで、ここのところ立て続けに相談を受けています。
先日、ある方の手配を少しお手伝いさせて頂くこととなり、専門サイトから検査内容も豊富な東京のあるクリニックにたどり着きました。
ホームページには外国語対応とはなっていないものの、日本語ができない場合は別途費用を頂戴するとの記載があり、外国人の受け入れも多いことだろうと、メールで問い合わせをしてみました。

 問:「日本語での通常会話は問題ありませんが、専門用語は不安なので日本人が問診に立ち会えますか?」

すると、

 答:「少しでも日本語が理解できず、通訳が必要となったら1.2倍の料金を頂戴します」
   「通訳はこちらではご用意しておりませんのでご自身でご用意をお願い致します」

と。

んっ、どういうこと?
日本語にある程度自信のある方はわざわざ通訳を用意しないし、
そんな方でも非日常の空間で専門用語並べられたら分かるものも分からないし、
そもそも2割増し払ったとこで、分からないことは解決しないし・・・。

専門家は、専門家故に提供する(できる)サービスが限定されていることも、
モンスタークライアントでご苦労があることも十二分に理解しています。
しかし、語学への対応はサービスとして提供するかしないかであって、サービスとして提供する以上は、顧客にとってプラスがあるべきです。常駐の通訳スタッフは無理でも、専門用語の翻訳一覧を用意するなど簡単にできることはあるし、ただ顧客から迷惑料として2割とるってどんな商売でしょう。

メディアツーリズムが成長産業と言われて随分となります。
どの程度市場規模が拡大したのかよくわかっていませんが、これまでの円高や医療という規制、そして現場でのこんな対応ならまだまだこれからでしょう。

ひょっとして商機でしょうか。
どなたか、ちょっと深く研究してみませんか。  株式会社決断サポート 上田





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